ライター・森田恭子が見た、
Mr.Childrenという名の〈歌の棲む場所〉、30年の景色
 

1992年正月、デビューの4ヶ月も前、Mr.Childrenの曲がラジオでオンエアされた。曲を選び、かけたのが森田恭子。以後30年にわたりその目で見てきた光景、著者の言葉によれば《生々しく密やかで時に苦い、Mr.Childrenとの接点》が、当時の原稿を引きつつ綴られます。
“歌々の棲家"とは、著者いわく《心揺さぶられるあらゆる歌を内包する、Mr.Childrenのイメージ》。本書を読めば、私たち一人ひとりの心に棲むMr.Childrenが共鳴しきっと鳴りだすに違いありません。


子供の頃、誕生日プレゼントだったりクリスマスプレゼントをもらった時、鮮やかなリボンや包装紙を傷つけないよう開封し、プレゼントを取り出したその後、捨てられずに丁寧に畳んで宝物箱にしまった。
きっとこの本も同じだ。中身は僕らMr.Childrenのインタビューというお粗末な代物なのだけれど、それを包み込んでいるリボンや包装紙は、涙が出るくらいの大きな愛情と温かな色彩に溢れた宝物に感じます。
大切にしますね。森田さん、ありがとう。(Mr.Children 桜井和寿)